【2025年版】米国株おすすめ銘柄と理想の資産運用戦略 Part2

米国株

こんにちは、柴犬アナリストです。

今回は2025年に注目したい米国株のおすすめ個別銘柄を紹介します。前回のPart1では、分散投資の重要性に焦点を当て、複数の投資先をピックアップしました。その背景には、トランプショックによる株価の大きな乱高下があります。

Part2 では、米国株市場の動向や投資家が語る「米国株の終焉」といった話題を整理しつつ、具体的な投資戦略やおすすめ銘柄について解説します。これから米国株投資を始める方や、ポートフォリオを見直す方に役立つ内容です。

米国株は衰退、終焉するのか?

昨年ごろから「米国株は衰退する」「終焉に向かっている」といった声を耳にするようになりました。最近では、テレビや YouTube などでも頻繁に取り上げられています。

結論として、米国株の成長鈍化の可能性はあります。ただし、米国株そのものがなくなるわけではなく、株価の急激な右肩上がりが終わり、横ばいに移行する可能性という意味です。

米国株の衰退サイン : 米国株の成長鈍化が懸念されるサインは以下の通りです。

1. 技術革新のサイクルの変化 (コンドラチェフサイクル)
2. 基軸通貨、覇権国家の変化 (ドル離れ?)
3. ハイテク産業やAIブームの成長鈍化

特に懸念されるのは、ハイテク・AIブームの成長鈍化です。現時点では兆候は見られませんが、仮に鈍化した場合、S&P500 や NASDAQ100 に大きな影響が出る可能性があります。

S&P500 ヒートマップを見ると、「マグニフィセント7」と呼ばれるハイテク企業半導体株が指数全体の約3〜4割を占めています。このため、ハイテク株中心の投資信託では、指数全体の上昇が抑えられるリスクがあります。

S&P500 map from finviz.com

分散投資の重要性

  • S&P500 や NASDAQ100 の投資信託だけでなく、別のセクターにも分散投資することが重要です。
  • 幅広いセクターに投資することで、リスクを抑えつつ安定したポートフォリオを構築できます。

補足として、現時点ではハイテク株は好調で、成長鈍化の兆しはありません。私自身もハイテク株に投資していますが、将来的なリスクに備えて警戒は継続しています。

2025年注目の米国個別株

特におすすめする米国株のセクターと個別銘柄をご紹介します。

1. ヘルスケア (HealthCare)
2. 金融 (Financial)
3. 公益 (Utilities)

これらのセクターは控えめでディフェンシブな印象がありますが、以下の理由で投資に魅力があります。

  • 配当金の安定性:景気の影響を受けにくく、安定した配当が期待できます。
  • 割安株の存在:成長が緩やかでも、株価が割安な銘柄が多く、中長期的なリターンが狙いやすいです

メルク : MRK – ヘルスケア

米国ニュージャージー州に本社を置く世界的大手製薬会社がん免疫治療薬「Keytruda(キイトルーダ)」やワクチンが成長を牽引し、ディフェンシブ性の高い銘柄として知られています。

  • PER(株価収益率)13.5倍 と割安水準
  • 配当利回り3.8~4.0%(安定的でやや高め)
  • 配当履歴14~15年連続増配

メルクは、Keytruda を中心とした強力な製品群と研究開発力、そして景気に左右されにくい医薬需要を背景に安定した収益基盤を持っています。特許切れ(2028年以降)による収益減少懸念もあるものの、現在は複数の新薬パイプラインが進行しており、PER 13倍前後と過去平均より割安な水準にあります。ディフェンシブ性と将来的な成長性を兼ね備えた銘柄です。

MRK – https://finance.yahoo.com/quote/MRK/

「安定した配当を維持しつつ、新薬開発次第で成長が続くディフェンシブ株」

JP モルガン・チェース : JPM – 金融

米国ニューヨーク州に本社を置く世界最大級の金融サービス企業であり、銀行業務、投資銀行、資産管理、クレジットカード、保険など幅広い領域に展開しています。

  • PER(株価収益率)15倍 と少し高いが比較的普通に近い
  • 配当利回り約2.2%
  • 配当歴 : 約55年連続配当 (1971年から開始)

JPM は、世界最大級の金融機関として安定的な収益基盤と黒字増配の実績を持つ優良株ですが、現状のPER水準15倍は割安とは言いにくく、“安定プラス成長の高配当株” として堅実な投資先である一方、バリュー投資向けというよりは、ディフェンシブ+配当重視の投資家に特に向いています。

JPM – https://finance.yahoo.com/quote/JPM/

正直、数字だけ見て、JPM PER 15倍は少し割高と分類されますが、現在勢いに乗っている半導体の王者 NVDA の 58倍と比べると比較的リスクは低く感じるかと思います。

デューク・エナジー : DUK – 公益

米国ノースカロライナ州に本社を置く大手電力・ユーティリティ企業。米国内で発電・送電・配電を幅広く手掛け、安定したキャッシュフローと規制電力事業によりディフェンシブ性の高い銘柄として知られています。

  • PER(株価収益率):約 20倍 と過去平均より割安寄り
  • 配当利回り3.5%(安定的でやや高め)
  • 配当履歴17年連続増配

DUKは、規制電力事業による安定した収益基盤を背景に、景気の波に左右されにくい堅実なビジネスモデルを有しています。発電・送配電設備や再生可能エネルギーへの取り組みも着実に進めており、安定したキャッシュフローと堅実な配当政策を両立しています。現在のPER約20倍は過去平均と比べて割安寄りで、ディフェンシブかつ配当重視の投資家にとって魅力的な銘柄といえます。

DUK – https://finance.yahoo.com/quote/DUK/

「安定した配当を維持しつつ、規制電力事業の安定収益で長期保有に向くディフェンシブ株」

上記の銘柄が全てではございませんが、私が個人的にお勧めする銘柄の一つです。

まとめ

  • 米国株は急激な右肩上がりから横ばいに移行する可能性がある
  • ハイテク・AI 株中心だけでなく、ヘルスケア・金融・公益などのディフェンシブ株にも分散投資することが重要
  • PER・配当利回り・配当履歴を参考に割安・安定株を選ぶ

本日の内容はこちらで以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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