こんにちは、柴犬アナリストです。
株式投資の大きな魅力のひとつは「配当金」です。
いわゆる“不労所得”として注目されることも多く、安定的に収入を得られるのが配当投資の大きな魅力です。
ただし、配当にはポジティブな側面だけでなく、減配リスクや配当制度の廃止、さらには株価の低迷といったデメリットも存在します。そのため、初心者の方にとって「高配当株を個別に購入する」のは少しハードルが高いかもしれません。そこで今回は、米国高配当ETFに注目してみます。ETFであれば、複数の銘柄に分散投資できるため、リスクを抑えながら安定した配当収入を狙える点がメリットです。
このブログを最後まで読んでいただくことで、米国高配当ETFの特徴や魅力が理解でき、投資判断の参考になるはずです。
基本情報
投資を始めたばかりの方や、配当やETFという言葉を初めて聞く方もいらっしゃると思いますので、ここでは基本を簡単にメモしておきます。
配当とは?
企業が稼いだ利益の一部を株主に還元する仕組みです。もっとシンプルに言えば、株を持っているだけで定期的にお金がもらえる仕組みです。まるで「株主へのお小遣い」や「投資の利息」のようなイメージを持つと分かりやすいでしょう。
ETF とは?
ETF(上場投資信託)とは、株式や債券など複数の金融商品をまとめて購入できる「投資パッケージ」のようなものです。高配当ETF なら、1つのETFを買うだけで、アメリカの高配当株にまとめて投資でき、配当金もまとめて受け取れるイメージです。
米国高配当 ETF メリット
米国株式市場には数多くのETFがありますが、その中でも「高配当ETF」は安定収入を重視する投資家から人気があります。
主なメリット
- 分散投資でリスク軽減
個別株だと1社の業績悪化が直撃しますが、ETFは複数銘柄に分散されているため、業績不振による株価下落や減配リスクを和らげることができます。 - 安定した配当収入
高配当株を中心に組み込んでいるため、インカムゲイン(配当収入)を得やすいです。 - 初心者でも手軽に投資可能
個別企業の分析が不要で、1口単位から購入できるので参入しやすいです。
- Q結局いくら配当金はもらえるのでしょうか?
- A
💡 実際の配当金シミュレーション
例えば、配当利回り4% の ETF を10万円分購入した場合、1年間で約4,000円の配当金がもらえます。米国株の多くは年4回(四半期ごと)に配当があるため、約1,000円が年4回に分かれて振り込まれるイメージです。
米国高配当 ETF 紹介
米国高配当ETFとして人気のある商品を3つご紹介します。これらは多くの投資家に支持されており、安定した配当収入を狙いたい方におすすめです。
- VYM(バンガード・米国高配当株ETF)
- 大型株中心で安定感が高い
- 信託報酬が低く、王道の高配当ETF
- 分散性が高く、長期投資向き
- HDV(iシェアーズ・コア米国高配当ETF)
- 財務健全性を重視した銘柄を選定
- 景気変動に強く、守りの投資に適している
- 比較的ディフェンシブなセクターが多い
- SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)→ おすすめ
- 配当利回りが高めで人気
- S&P500の中から高配当銘柄を均等に組み入れる
- インカムゲイン重視の投資家におすすめ
ETF銘柄 | 配当利回り (%) | 価格 (1株当たり) |
VYM | 3.5% | 136ドル (20,128円) |
HDV | 3.3% | 122ドル (18,056円) |
SPYD | 4.3% | 44ドル (6,512円) |
※ 株価と配当利回りは、2025年8月21日時点の数字です。
※ 1ドル=148円で計算しています。
個人的には、SPYDがおすすめです。私自身、最初に米国ETF を購入しようとしたとき、やはり不安があり「少額から始めたい」という気持ちが強くありました。その中で、SPYD は当時1株あたり約43ドル(約6,300円)と、他の高配当ETF(HDVやVYM)と比べて比較的手が出しやすい価格でした。そのため、私は「トランプショック」後のタイミングで、少しずつ積み立てながら購入を始めました。
もし投資余力があり、さらに気になる方は、今回ご紹介した米国高配当ETFに限らず、投資信託やETFといった“パッケージ型商品”にどんな個別株、セクターが含まれているのかを調べてみると、とても勉強になりますし、面白いと思います。
例えば、SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)には、以下のような米国企業、セクターが組み入れられています。

本日の内容はこちらで以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。